おもいつき

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御朱印帳経過記録 寺院4冊目

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寺院用4冊目は高幡不動尊のオリジナル御朱印帳。

御朱印は上段右から
高幡不動尊、密蔵院(川口)、大円寺(目黒)の大黒天とご本尊、江の島大師、目黄不動尊高野山東京別院弘法大師
中段
上段に続いて高野山東京別院のご本尊、幡ヶ谷不動尊、陽運寺の於岩稲荷、村松山虚空蔵堂、善養寺(西巣鴨)の閻魔大王、鴨台観音、護国寺(文京区)、一乗院(つくば市
下段
薬王院(桜川)、駒込大観音、目赤不動尊、大福生寺、子之神大黒天、観蔵院、總持寺(田無)、井之頭弁財天

高幡不動尊では毎月骨董市が開催されていまして、学生時代にもそちら目当てに来たことがありますがそれ以来の参拝。今回はこの付近で開催された昆虫食イベントにニケに誘われて参加したため集合時間までの合間に。
本堂には御朱印帳の表紙にもあしらわれている「鳴り龍」と呼ばれる天井画があります。本堂で手を叩くとその音が反響して天井の龍が「鳴る」とのこと。境内が学生時代のおぼろげな記憶よりもかなり広く、次のイベントの時間も差し迫っていたため今回は本堂参拝は断念。本堂参拝は有料だったからとか決してそんなことは。

密蔵院は九重神社を参拝した際に。現在も九重神社と敷地が隣接してますが、神仏分離の際に寺院と神社に別れたようです。

f:id:Mayugeloki:20180319222447j:plain 大円寺は江戸三大大火の一つ、明和の大火の火元として有名なお寺。大火の犠牲者供養のために作られたという五百羅漢が境内の一角の斜面を埋め尽くすようにびっしりと並んでまして、これだけでもかなりの迫力ですがさらにその前には漁師の網にかかって引き上げられたという石仏がひときわ異彩を放ってます。とろけ地蔵と呼ばれているそうですが、海中で浸蝕されて某無貌の神を連想させる異様な姿となっており、なんともいえない雰囲気と迫力を醸し出しています。大火でとろけたという説明を見かけますが、見た感じ胴体の下半分が熱で剥落した以外は主に波の浸蝕による変形のように思えます。前面を下にして海中に沈んでたんではないでしょうか。

江の島大師は江島神社など参拝した際に。江島神社に比べるとだいぶ奥の方まで歩かないといけないためか参拝者も神社に比べるとまばらでしたが、薄暗い本堂に巨大な不動明王の立像はかなりの迫力。逆に山門付近の金剛力士像が妙にぺかぺかしたペンキ塗りのような質感ですがその辺はご愛敬。本堂にも自由に参拝できるようになっていますしこの迫力は一見の価値があると思います。

f:id:Mayugeloki:20180319222713j:plain目黄不動尊五色不動の一つとされますが黄色だけ二ヶ所あったり後付けっぽい疑惑があったり常にカレー食ってたり黄色の扱いはいつも微妙。
土足厳禁を監視するネコが居眠りしてました。

陽運寺の於岩稲荷は書き置きで戴けます。於岩稲荷というと道を挟んで向かいに田宮神社が鎮座してまして、こちらの境内にも於岩稲荷があり、それぞれ別でやっていく方針の様子。寺院と神社が隣接してる場合神仏分離以前は一体だったパターンが多いですが、ここに関しては御由緒でもどちらもお互いに相手については一切触れる気配も無くお察し下さい。四谷怪談のお岩さんのモデル(といってもほぼ名前のみ)となった実在の人物、田宮於岩が崇敬していた屋敷神に由来するのが田宮神社の方の於岩稲荷、フィクションである四谷怪談にちなんで縁切り、縁結びの御利益を謳っているのが陽運寺の於岩稲荷ということのようです。ただ、縁の井戸というのが陽運寺の境内にあることから座標自体は当時の屋敷があった敷地に相当するのかもしれません。陽運寺は日蓮宗のお寺なのでこの御朱印の他に御主題も戴けます。こちらも書き置きでした。御主題は別に専用の御主題帳を作っているのでそちらに。

田宮神社側の於岩稲荷の来歴を時系列に列べると

 1600年頃、田宮お岩(1636(寛永13)年没)が婿養子である夫、田宮伊右衛門への内助の功で評判となり、彼女が崇敬した田宮家の邸内社の祠が「お岩稲荷」として人気となる。
 1825(文政8)年、狂言東海道四谷怪談」が作られ、ほとんど名前だけのモデルとはいえ話題になって参詣者が増える。今でいう聖地巡礼ですか。
 1879(明治12)年、「於岩稲荷田宮神社」と改称していた神社が火災によって社殿喪失。土地の寄進を受けて芝居小屋近く(現在の中央区新川。こちらにも田宮神社が現存)に遷座する。
 1945(昭和20)年、空襲で四谷の田宮神社跡地にあった建物が焼失(神社だったかは不詳)。
 1952(昭和27)年、現在の位置に田宮神社が再建される。

という感じ。
これに対して陽運寺は昭和初期に茨城の久昌寺貫首によって創建されたとのことなので、「昭和初期」というのがどのくらいの範囲までを指すか微妙ですが、まあ元からあった於岩稲荷が明治時代に移転した後、戦後に再建されるまでの間にこの場所に作られたお寺という理解でよさそうです。寺の創建にあたって1757(宝暦7)年という絶妙な建造年が記された建物を関連不明な栃木の寺から移築してくる辺りに強かさが窺えます。
境内には縁起を記した掲示がありますが、上記の時系列を把握した上で読むと絶妙に要点や主語をぼやかした味わい深い文章であることがよく分かります。

村松山虚空蔵堂は茨城一の宮大神宮に参拝した際に一緒に。参道が途中から左右真っ二つに区切られてまして、仲が悪いのではないかと心配になりますが看板を共同で作ってる辺り先ほどの於岩稲荷に比べればたいした問題ではないような気がしてきます。

善養寺は江戸三大閻魔の一つとのこと。ロゴのようなマークが妙に可愛いんですが。

f:id:Mayugeloki:20180319223232j:plain鴨台観音(おうだいかんのん)は大正大学構内にある鴨台さざえ堂の御朱印。五月に大学で花祭があり、その期間のみ御朱印が戴けます。
はんこのぐるぐるはさざえ堂の二重らせんの回廊を表していると思われます。午前中にまずこちらに向かってみたところ御朱印の対応は午後からとのことで一旦周辺を参拝したあと再訪。さざえ堂の参拝はさておき普通に学園祭が行われている大学構内のどこに御朱印をお願いに行けばいいのかわりと迷う状況。このときは担当されてる方は説法カフェなる出し物のところにおられました。

f:id:Mayugeloki:20180319223312j:plain護国寺も同日、下調べしたルートには入ってなかったんですがたまたま前を通りかかって参拝。
境内に入ったところで荷物を抱えて石段を登るおばちゃんの後を野良猫が歩いてるのが目に入りまして。なんとなく眺めてたらその野良猫がおばちゃんを追い越したあとしばらく進んでは振り返り、しばらくそのまま待つようにしてからまた数段登りを繰り返していて、まるでおばちゃんの参拝を先導してるような雰囲気。なんだあれおとぎ話みたいと思ってたんですが、帰りにこのおばちゃんが境内の隅っこで野良猫にご飯あげてるのを見かけました。ひどく現実的な話でした。

一乗院と薬王院はともに筑波山麓にあり、トマトラーメンを食べに行った際に参拝。御朱印とトマトラーメンとどちらがメインの用事だったのかというと難しいところですが。

駒込大観音は以前にどこかに参拝した帰りにたまたま前を通り、教会のようなちょっと風変わりな建物に興味を持って帰宅後に情報収集し、改めて参拝。妙にポップな字体で面白いです。

目赤不動は先ほどの目黄不動とともに五色不動の一つで駒込大観音に近いので同日に参拝。

 

f:id:Mayugeloki:20180319223707j:plain福生寺は別名大井聖天。いつだったか上神明天祖神社の限定御朱印を戴きに参拝した帰りにたまたま横を通り、お寺の入り口に山王鳥居という組み合わせが目につきまして。調べてみたら御朱印もあったのでその後改めて参拝。上神明天祖神社で七夕限定印が頒布された日ですね。住宅地の真ん中に箱庭というかジオラマというかキュッとコンパクトに寄せたような境内がなんか好いたらしい雰囲気。いや住宅地としてはコンパクトどころかなかなかの面積を占めてるとは思いますが。

子之神大黒天の読みは「ねのかみだいこくてん」。御朱印とはぜんぜん別件でグーグルマップを眺めてたらこのちょっと特徴的なこの名前がたまたま目に入り、調べてみたら御朱印があるようなので参拝。手賀沼を望む丘の上にあり、境内に古墳群がまるごと含まれています。古墳のあった場所がそのまま神社になってるのは御朱印巡りしてて何度か見てますがお寺というのは新しいパターン。

観蔵院から最後まではこの日ニヒル牛でやってた企画展を見に行きがてら西武新宿線~中央線沿い辺りを自転車で巡礼。
観蔵院は平筆で描かれた見事な梵字が目を惹くため御朱印関連本などでもよく紹介されてるらしく人気の様子。
公共交通機関から外れた場所にもかかわらずMayugeが待ってる間にもひっきりなしに御朱印集めてると思しい参拝者がありました。けっこう遠方からの参拝客もあるそうです。

總持寺は予定には入ってなかったんですが田無神社に参拝したついでにこの立地で無関係って事はなかろうと併せて参拝。帰宅後に調べたらかつての田無神社の別当寺ということで合っていたようです。

そして井の頭公園の弁天堂まで参拝してこの日の巡礼は終了。
そういえば弁天堂周辺になんとなくジャパンアニメを見て「COOL!」とか言っちゃってNARUTOとか好きそうな雰囲気(印象に基づく極めて個人的な見解です)の欧米系の外国人観光客が妙にいたんですが何かの観光コースにでもなってるんでしょうか。


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