おもいつき

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東西ネギ格差問題

f:id:Mayugeloki:20181218012935j:plainさて先日のエントリにおいて虎野さんから疑問が呈されました。
いわゆる関東ネギの白化現象についてのご質問です。

まずは図をご覧ください。一般にネギと称して市販されているものを西日本と東日本で比較するとこのようになります。
西日本では左のように、ネギといえば根本近くまで緑色の、いわゆる青ネギを指します。これに対して関東で同様にネギと称して売られているものは右のような白ネギです。

同じネギでなぜこのような違いが現れるのかということですが、結論から言ってしまえば「光が当たらないから」です。

日本列島は南北に細長く伸びており、東に行くほど同時に北上することになります。地表はなだらかな球面となっているため、北半球では北上するほどに日光は浅い角度で差すようになり、単位面積あたりの光量は弱くなります。
また、地球の自転軸は公転軸からおよそ23°ずれています。このずれが地球に四季をもたらし、また、夏と冬で昼・夜の長さが変わる原因となっているわけです。この昼夜の長さの季節ごとの差は、赤道から北、または南に離れるほど大きくなります。つまりネギが主に育成する冬の期間、日本では北に行くほど夜が長くなるということです。

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以上のことを踏まえまして簡単に図解するとこのようになります。

関東ではネギの下の方まで光が当たりませんので白い部分が多いのです。東日本で青ネギを作る際は地面にアルミシートなどを敷き、光を下から反射させて根本まで青いネギを作ります。

また、津軽半島以北では、ネギは上まで全部白いものが採れることが知られています。

ではまた。