久々にバレエ小道具(大八車)
めっきり更新頻度が落ちてますが、昨年末は久しぶりにバレエ小道具の工作依頼を貰いまして。というか前回の小道具工作も日記のネタに収録しそびれたままになってるんですけども。
さて、今回の工作依頼は「大八車」だそうです。
…念のためもっかい聞いておきましょうか。
今回の公演には戦後を舞台にした作品があるらしく、戦後っぽい雑踏の雰囲気を出すために背景Mobに大八車を引くオッサンを歩かせたいとのこと。バレエというよりは創作ダンスめいた印象を受けましたがMayugeとしてはその辺境界がよく分かりません。
とりあえず
・木製の大八車で
・使用感がある感じ
・強度はなくてOK
といった辺りでオーダーを擦り合わせ。
あとはこの手の小道具は使わない間の収納が問題と以前から伺ってますので嵩を取らないよう分解可能にしておきましょう。搬入後の作業性も考えたら工具無しで分解・組み立てができるように。
最初は車輪は取り外し、本体は二つ折りにたためるようにとかで考えてたんですが、折りたたみ部の強度維持が難しそうな気がしてきたので前後二分割の分解方式を採用しました。ということで接合方法を脳内試行錯誤。
あと車輪をどうやって作るかも考えどころだったんですが、ホームセンターでガーデニングコーナーを見て回ってたら馬車の車輪風のオブジェを発見。接合部に樹脂を流し込んで補強すれば空の荷台くらいには耐えられそうなので車輪についてはこれを利用することにしました。
まあ全体像としては特別変わった部分もありませんが。
荷台部分のフレームは主に1×2材を使用して「目」みたいな形を作成。このあと上面に適当な板を並べて荷台完成。
引き手は強度のためにちょっと太い木材を使った気がしたけどこうしてみるとたいして変わらないような。
継ぎ目部分は短めのアングルとネジ、蝶ナットを使用し、組み立ての際に工具が要らないようにしてみました。製作準備期間の大部分はここの構造を考えてた感じ。
車輪は先ほど見付けたガーデニングの飾り用の車輪を使用し、真ん中の穴をちょっと微調整して市販品のベアリングをはめ込みました。車輪の回転はとてもスムーズになったけど舞台上を数m歩くだけの荷車にはそこまで必要なかったような。
荷台側との接続には引き手と同じく蝶ナットを使用して工具無しでの組み立て・分解が可能に。
あと、使用感がある感じにということで敢えてニスは使用せず、オイルステインでくすんだ茶色に彩色した後、紙やすりで要所要所を軽く削って完成。
個人的にはちょっと脳内イメージより後ろに短くて前後バランスが不格好な気もしますが、まあ全体的にそれっぽくなったと思うので良しとしておきます。