おもいつき

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マタタビ採取

f:id:Mayugeloki:20180709013447j:plain先日、出かけた帰りにちょっと山あいの道を通りまして。道中で目に留まったのがこの辺の木。ちょうどニョロ矢印が指してる形になってる茂みです。これはマタタビでは?

f:id:Mayugeloki:20180709013524j:plainマタタビの木は普段あまり特徴の無い葉っぱをしていますが、この時期限定で一部の葉っぱだけが白く色落ちし、木全体に点々と白いまだら模様が散ったような姿になります。‥‥と図鑑的な説明を読んで記憶には残ってたんですが、初めてそれらしいものを実際に見かけました。
とりあえず車を駐められそうな場所を探し、徒歩で戻って手が届きそうな枝葉をすこし採取。帰ってから検索して確認しようと思ってたんですがぞんざいに扱ってるうちに葉っぱがカサカサに乾燥し、さらにこれをうっかり踏みつけてしまって敢えなく粉々になりました。
しかし撮っておいた写真を検索結果と見比べてみるとやっぱりマタタビっぽい感じ。
ということでこの週末、それらしい木を見かけた辺りまでもう一度行ってみました。いや猫酔っ払わせてみたいし。どうせなら自前で調達した方がやり甲斐もあるし。

さて、実際見ながら車で走ってみるとそれらしい木自体は道路沿いにけっこうな数が点在してます。問題は枝まで手が届きそうな場所があまりないことですね。
Mayugeは今まで1枚目と同じような写真だけ見てマタタビの木というと数mくらいの立ち木で想像してたんですが、実際には蔓性の植物らしく、近くでよく見ると2枚目の写真みたいな状態。他の木の表面に覆い被さってることが多いです。

f:id:Mayugeloki:20180709013843j:plainなんとか手の届きそうな場所を探して枝先をちぎってたら実を発見。このふざけた形は図鑑で見た記憶があります。やっぱりマタタビであってる様子。ていうかもう実がなってるのか。

f:id:Mayugeloki:20180709013905j:plainむ、これは虫えい果では。
いわゆる虫瘤です。通常のマタタビの実にハエだかアブラムシだか資料によって言ってることが違う何かの虫が卵を産み付けることによってこのようにデコボコした異常な実になるんですが、マタタビに関してはこの虫瘤付きの実が薬効が強いとして珍重されるとのこと。これはせっかくだから採取せんと。

目が慣れてくると白化した葉に頼らずにマタタビの木を見付けられるようになってきまして、よく見たら虫瘤付きの実もけっこうある、というかこの辺に限って言えばむしろ通常の実がほとんど無いといって良いくらいです。
問題は手の届かない場所が圧倒的に多いことでしょうか。もともと枝葉をちょっと採取するくらいのつもりで来たのでビニール袋とキッチンばさみくらいしか持ってきてません。高枝切りバサミが欲しいところ。いや持ってませんけど。
あと、マタタビの木は沢筋の日当たりの良い場所を好むとされていますが、それはつまりおおむね水際の斜面に生えてるということです。マタタビの木発見、と道路脇に行くとガードレールの外はすぐ斜面でその下に沢、さらに足元を草が覆い隠してるというトラップがよくあります。以前に何かで読んだ「マタタビは危ない場所によく生えている」「マタタビ採取に行って怪我をする人が多い」という話も納得の立地。こんな場所で実を探して上に気を取られてたらそりゃ怪我もしようというもの。

f:id:Mayugeloki:20180709014310j:plain葉っぱだけむしってすぐ帰るつもりが1時間弱くらい採取してコンビニ袋にいっぱいくらいの収穫。
いや、漠然と果実酒だか醤油漬けだかにするという程度の利用法を見た気がする程度の認識しかないんですがつい。

f:id:Mayugeloki:20180709014338j:plain後半になってくるとけっこうでっかい実も見付けました。あらためて真ん中の二つが通常の実、周りの4つが虫瘤付き。
どうも手が届かないくらいの高さに立派な実が多かったため、ここをナワバリにしてる先客がけっこういるのかもしれません。
持って帰った実はとりあえず洗って陰干し中。レシピを探して果実酒あたりにでもしてみようかと。

あと、葉っぱをその辺の野良猫にでも与えて反応を見ようかと夜にウロウロしてみたんですが、こういうときに限って猫が見付かりませんでした。夜の公園に葉っぱを握りしめてキョロキョロしてる不審者が。