おもいつき

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マタタビ採取

f:id:Mayugeloki:20180709013447j:plain先日、出かけた帰りにちょっと山あいの道を通りまして。道中で目に留まったのがこの辺の木。ちょうどニョロ矢印が指してる形になってる茂みです。これはマタタビでは?

f:id:Mayugeloki:20180709013524j:plainマタタビの木は普段あまり特徴の無い葉っぱをしていますが、この時期限定で一部の葉っぱだけが白く色落ちし、木全体に点々と白いまだら模様が散ったような姿になります。‥‥と図鑑的な説明を読んで記憶には残ってたんですが、初めてそれらしいものを実際に見かけました。
とりあえず車を駐められそうな場所を探し、徒歩で戻って手が届きそうな枝葉をすこし採取。帰ってから検索して確認しようと思ってたんですがぞんざいに扱ってるうちに葉っぱがカサカサに乾燥し、さらにこれをうっかり踏みつけてしまって敢えなく粉々になりました。
しかし撮っておいた写真を検索結果と見比べてみるとやっぱりマタタビっぽい感じ。
ということでこの週末、それらしい木を見かけた辺りまでもう一度行ってみました。いや猫酔っ払わせてみたいし。どうせなら自前で調達した方がやり甲斐もあるし。

さて、実際見ながら車で走ってみるとそれらしい木自体は道路沿いにけっこうな数が点在してます。問題は枝まで手が届きそうな場所があまりないことですね。
Mayugeは今まで1枚目と同じような写真だけ見てマタタビの木というと数mくらいの立ち木で想像してたんですが、実際には蔓性の植物らしく、近くでよく見ると2枚目の写真みたいな状態。他の木の表面に覆い被さってることが多いです。

f:id:Mayugeloki:20180709013843j:plainなんとか手の届きそうな場所を探して枝先をちぎってたら実を発見。このふざけた形は図鑑で見た記憶があります。やっぱりマタタビであってる様子。ていうかもう実がなってるのか。

f:id:Mayugeloki:20180709013905j:plainむ、これは虫えい果では。
いわゆる虫瘤です。通常のマタタビの実にハエだかアブラムシだか資料によって言ってることが違う何かの虫が卵を産み付けることによってこのようにデコボコした異常な実になるんですが、マタタビに関してはこの虫瘤付きの実が薬効が強いとして珍重されるとのこと。これはせっかくだから採取せんと。

目が慣れてくると白化した葉に頼らずにマタタビの木を見付けられるようになってきまして、よく見たら虫瘤付きの実もけっこうある、というかこの辺に限って言えばむしろ通常の実がほとんど無いといって良いくらいです。
問題は手の届かない場所が圧倒的に多いことでしょうか。もともと枝葉をちょっと採取するくらいのつもりで来たのでビニール袋とキッチンばさみくらいしか持ってきてません。高枝切りバサミが欲しいところ。いや持ってませんけど。
あと、マタタビの木は沢筋の日当たりの良い場所を好むとされていますが、それはつまりおおむね水際の斜面に生えてるということです。マタタビの木発見、と道路脇に行くとガードレールの外はすぐ斜面でその下に沢、さらに足元を草が覆い隠してるというトラップがよくあります。以前に何かで読んだ「マタタビは危ない場所によく生えている」「マタタビ採取に行って怪我をする人が多い」という話も納得の立地。こんな場所で実を探して上に気を取られてたらそりゃ怪我もしようというもの。

f:id:Mayugeloki:20180709014310j:plain葉っぱだけむしってすぐ帰るつもりが1時間弱くらい採取してコンビニ袋にいっぱいくらいの収穫。
いや、漠然と果実酒だか醤油漬けだかにするという程度の利用法を見た気がする程度の認識しかないんですがつい。

f:id:Mayugeloki:20180709014338j:plain後半になってくるとけっこうでっかい実も見付けました。あらためて真ん中の二つが通常の実、周りの4つが虫瘤付き。
どうも手が届かないくらいの高さに立派な実が多かったため、ここをナワバリにしてる先客がけっこういるのかもしれません。
持って帰った実はとりあえず洗って陰干し中。レシピを探して果実酒あたりにでもしてみようかと。

あと、葉っぱをその辺の野良猫にでも与えて反応を見ようかと夜にウロウロしてみたんですが、こういうときに限って猫が見付かりませんでした。夜の公園に葉っぱを握りしめてキョロキョロしてる不審者が。

アンズタケ採取

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とりあえず先日見付けたアンズタケは翌日即回収しておきました。
小さいコンビニ袋一杯分くらいの収穫。もうちょっとまとまった雨のおかわりで地面が湿ってくれれば第二陣が湧きそうな雰囲気なんですけど、その後カラッカラですね。
あとヤマドリタケモドキも若干採取したんですが数日遅くて状態の良いのがほとんど無かった感じ。このまま梅雨シーズンキノコも終了かなぁ‥‥。

どうも今年のキノコ収穫は出足がいまいちです。

本年度キノコ

f:id:Mayugeloki:20180626210539j:plain今年は気候がおかしかったせいか例年4月後半くらいにあるアミガサタケの発生をまったく見かけませんで。
自家採取キノコ的には出鼻をくじかれた感があった本年度ですが、この週末にかけてよく雨が降ってたせいか道ばたでキノコ発見。テングタケ? ガンタケ? この2種は毎回よく分からないなと思いつつ明確な見分け方を確認してません。食べる予定のないキノコだと鑑定にかける熱意が覿面に低下します。

f:id:Mayugeloki:20180626210625j:plainこのへんが顔を出してるならと例年採取しているアンズタケポイントをチェックに。多くはありませんがこの地点にしては大きめの個体が良い感じに発生しています。が、今日は採取のつもりで出てきたわけではないため装備がありません。主に蚊対策方面の。写真撮ってるだけであっという間に蚊に群がられたので撤収。装備を揃えて近日中に回収に行こう。

疑似餌

f:id:Mayugeloki:20180617022832j:plain6月3日、笠間の石井神社で境内の整備記念大祭があり、焼き印入りの限定御朱印が頒布されるとのことで戴きに参拝しまして。このところ限定御朱印に専用のはんこを新調する神社も増えてますが焼き印は新しいパターンな気がします。
午後はそのまま水戸方面に移動してさらに御朱印の旅。
あじさいが良い時期でした。

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某神社であじさい撮ってたところ、通りかかる参拝客がちょいちょい後ろに見えてる建物に引き寄せられてるんですよね。
最初のうちは御朱印の窓口探してる人なのかなと思ってたんですが、それにしてはちょっと様子が変なような。
建物の中を覗き込むようにじりじり近付いていった後、急に引き返してきてそそくさと立ち去っていく人が多数います。何してんの?

f:id:Mayugeloki:20180617023102j:plainで、Mayugeも寄ってみたら開いた上がり口に寝そべってる猫が。…いや猫かこれ?
ええと、キミは猫かね、犬かね? 実際には写真よりよりもうちょっと薄暗い印象で、目が慣れるまで黒っぽいこんもりした塊にしか見えません。まず生き物なのかどうかも判別しがたい感じ。
そして「どっちだろう?」と思いつつ腰をかがめて近寄っていくと途中でセンサーに感知されてチャイムが鳴ります。しまった、罠だ!

ということで参拝者の奇行の理由が完膚無きまでに理解できました。待ち伏せしてる生き物が何なのかはいまいち確信が持てないままですが。
Mayuge的には太り気味のシュナウザーの地面と同化しかけてるやつかなというのが今のところ有力候補です。

迷子鴨

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日曜日、出かけようとしたら前の道路を鴨がグワグワ言いながら歩いてまして。
カルガモなら季節的に引っ越しシーズンではありそうですが、近くに池とか田んぼとか鴨が立ち寄りそうな水場は無し。そもそも1羽しかいません。どこから何しに来たんだ‥‥。

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そのままわりと上機嫌そうにグワグワ言いつつその辺の草をついばんでどこかへ歩み去って行きました。
なんだったんだ。

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ちなみに去年の今ごろには少し離れた場所でカルガモの母子が引っ越しを断念してるところを見かけました。車道を横断したそうにしてたんですが交通量が多くて。

御朱印帳経過記録 神社24冊目

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御朱印帳神社24冊目は大阪天満宮御朱印帳。全国梅風会という天満宮の団体があるらしく、そこで作成している御朱印帳のようです。検索すると同じ柄で神社名の違う御朱印帳の画像が各種出てきます。
柄と色合いが気に入ったので以前から欲しかったんですが、作られたのはしばらく前らしくなかなか見かけませんで。帰省の際に大阪で見かけてやっと購入。

御朱印は上段右から
大阪天満宮、久富稲荷神社、桜神宮、北澤八幡宮太子堂八幡神社の9月限定印2種、敬老の日秋分の日限定印
中段
千住神社、幸稲荷神社(港区)、猿田彦神社千代田区)、赤城神社(流山)、鎌数伊勢大神宮、杉山神社(星川)、神明社(保土ケ谷)、橘樹神社(保土ケ谷)
下段
浅間神社(横浜・西区)、瀬田玉川神社、高津諏訪神社、鎮守氷川神社、元郷氷川神社、朝日氷川神社、上青木氷川神社、馬場氷川神社

大阪天満宮は年末年始の帰省の際についでに大阪を巡礼した際に。下調べして参拝ルートに組み込んでいた神社に年末年始の対応のために御朱印は休止中というところがけっこうありました。

久富稲荷稲荷神社は「ぎんぎつね」という漫画の舞台のモデルとのことでコラボのはんこが入っています。

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北沢八幡宮太子堂八幡宮はこの日ナマステインディアが代々木公園で開催されてまして、毎年恒例にカレーを食って、というかカレーとも即答しがたいような何かを喰ったあと自転車で巡礼。たぶんタワチキン丼とハリヤリチキンティッカ、ブレッドパコラ、ハリヤリパニールティッカだったと思います。
太子堂八幡宮は毎月限定のはんこがあり、これは9月限定の「彼岸花と赤とんぼ」、「幸せうさぎのお月見」のはんこ。猫の柄のは「敬老の日秋分の日限定」で、16、17、18、23、24日のみの頒布。「うちのタマしりませんか」のキャラクターが太子堂商店街のマスコットとのことで、はんこの猫はそれにちなんだ絵柄。全体的にカラフルで凝った造りのはんこです。休日かつ限定印がある日ということでそこそこ列んでいる人がいて30分弱くらいの待ち時間でした。

幸稲荷神社は境内から東京タワーが見上げられる感じの配置。御朱印は拝殿裏手にある社務所で。以前にタワー周辺の神社をまわった際にも参拝したんですがそのときは無人だったため再訪です。
拝殿右側から裏に回り込んだところがご自宅兼用っぽい社務所になっています。

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猿田彦神社は赤坂の日枝神社の摂社。赤坂日枝神社御朱印以前に戴いてますが、摂社の猿田彦神社御朱印は60日に一度の庚申の日限定で頒布されています。また、今回は購入していませんが猿田彦神社のオリジナル御朱印帳というのも庚申の日限定の頒布物として日枝神社御朱印帳とは別に存在するようです。御朱印待ちで20人ほどの列ができていてオリジナル御朱印帳を購入してる方もけっこう居ました。
写真は同じく日枝神社のもう一つの摂社である山王稲荷神社側にある稲荷参道の鳥居。わりと好きでこっちの方に来ると特に用が無くても寄ったりしてます。
いまや中国人が常時ぎっしり詰まり続けてる伏見稲荷の千本鳥居を見に行くくらいならこっち来た方が風情がある気がします。

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赤城神社流山市の江戸川河畔の小山に鎮座し、流山の地名の元となったという神社。この小山というのが群馬県にある赤城山が噴火した際に山体の一部が流れ着いたものだという伝承があり、このことからこの地を流山と称するようになったとのこと。あと、それとは別に赤城神社のお札がこの地に流れ着き、これを祀ったのがこの神社の始まりとする説もあるそうです。個人的にはなんとなく後者が史実に近く、話を膨らましてるうちにいつのまにか山そのものが流れてきたというところまで話が大きくなってしまったのではないかなという気がしなくもないですが御神威にケチを付けるような意図は一切ございませんので黙っておく所存。
毎年10月第三土、日曜日が例祭とのことで、御朱印はこの日のみの対応となります。Mayugeが参拝した際はまだお祭は始まっていませんでしたが、列ができるほどではないものの御朱印待ちの人が常時2、3人は居る感じでした。
鎌数伊勢大神宮は以前に前の道をたまたま通った際に知り、下調べをして銚子に魚食べに行った帰りに参拝。
下調べの時点では知らなかったんですが、近在のかなりの数の神社の御朱印を兼務されている旨が書かれた紙が社務所に貼ってありまして。話を伺ったらコピーを戴きました。いずれ重点的に参拝せざるを得ません。

杉山神社から浅間神社まではニケのところに遊びに行った帰りに。星川から横浜まで巡礼しつつ徒歩移動。杉山神社は駅側からアプローチすると何の冗談かと思うような傾斜を登った上に鎮座しています。途中の道路から横浜方面への見晴らしが素晴らしいですが疲れました。
神明社はこのルートを徒歩移動することに決めた際には下調べしてなかったんですが、「神戸」という地名を見て付近に神社があるに違いないとキョロキョロしてたら発見したので参拝。
橘樹神社の読みは「たちばなじんじゃ」。ちょっと変わった形の神璽を目当てに参拝してみたらはんこが不鮮明でやや残念。

瀬田玉川神社はこの独特の文字が御朱印収集を始めた当初から気になってまして、ずっとチェックしてたんですがやっと参拝できました。いやべつにそんなに参拝が難しい場所でもないんですが、なぜか参拝ルート設定からちょうど外れたり、たどり着く前に時間切れしたりで。
あとこの日はそのまま多摩川流域周辺の寺社を巡礼してきたんですが、溝口神社とその兼務社は数的にこの御朱印帳に収まりきらないので次の御朱印帳に。予定外に多摩川大師の地下霊場巡りなんかやってたら計画してた寺社を回りきれなかったけどそれはそれで。

次の鎮守氷川神社御朱印はスサノヲの御姿が冬季カラーの赤バージョン。赤、青、紫、緑の4色をコンプすると特別版の御朱印を戴く権利が得られるのを先日コンプガチャ呼ばわりしたせいか、すでに拝受済みのカラーとうっかり重複してしまうという小粋な神罰を食らいました。本当にコンプガチャかよ。ああもう、参拝済みメモ間違ってるじゃないか。
まあそれはそれ、そのまま埼玉近辺の神社を巡礼、って狙ったわけではないんですがここから最後までずっと氷川神社のターン。特に鎮守氷川神社に立地も近い朝日氷川神社、上青木氷川神社の二社は字体も若干鎮守氷川神社を意識してるように思えるのは気のせいでしょうか。

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元郷氷川神社は別名四ノ宮氷川神社ともいうようで、四ノ宮すなわち4th Shrineということで妙なビラが貼られてました。
スターウォーズの「May the Force be with you(フォースとともにあらんことを)」のパロディですな。本国でこのセリフを「May the fourth, Be with you」ともじることで「5月4日を一緒に過ごしましょう」と解釈し、5/4をスターウォーズの日としてるらしいですが、たぶんこれから連想したんではないでしょうか。どこに向かってるのか分かりませんがその姿勢は応援したいと思います。ただしこのポスターの場合、文章は「Be」ではなく「be」でいい気がします(うるせぇ)。

馬場氷川神社は書き置きを複数枚戴いて次の御朱印帳にも貼ってあるのでまとめてそちらで。

 

御朱印帳 経過記録<BR>
 神社 1~4冊目   神社 5冊目   神社 6冊目
 神社 7冊目   神社 8冊目   神社 9冊目
 神社10冊目   神社11冊目   神社12冊目
 神社13冊目   神社14冊目   神社15冊目
 神社16冊目   神社17冊目   神社18冊目
 神社19冊目   神社20冊目   神社21冊目
 神社22冊目   神社23冊目

 寺院 1冊目   寺院 2冊目   寺院 3冊目
 寺院 4冊目

だれもいない

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突発的に多摩方面御朱印の旅を開催した帰り、登戸から小田急線の急行に乗ったら車両内に誰もいませんで。
ひょっとしていつの間にか人類滅亡しました?

GWってそんなに首都圏人口減少してるのか。

珍獣屋 最強の熊鍋

f:id:Mayugeloki:20180420011332j:plain珍獣屋なる飲食店がありまして。
名前からおおむね察しがつくとは思いますが、珍しい食材から一般的にはゲテモノに分類されるようなものまで様々な食材を使った料理が食べられる店です。ひと頃TV番組の罰ゲームなどに登場したウーパールーパーの丸揚げやなんかが有名どころかと。

で、例によってニケが以前から興味を示してたんですが、2月限定メニューで「ヒグマ&月の輪熊 ~最強の熊鍋~」というのをやってまして。これの期間内に一度食べに行きたいとのことで日程を調整してました。
当初の予定ではあと3人ほど同行予定だったんですが、日程が決まるとMayuge以外はなぜか全員急用ができたため参加者はニケ、Mayugeの2人のみとなりました。
ということで2月末、ニケと待ち合わせてバーフバリ鑑賞後、晩ご飯に珍獣屋を訪問。

f:id:Mayugeloki:20180420011721j:plain予約してあった「ヒグマ&月の輪熊 ~最強の熊鍋~」。1人前¥3980で2人前よりというシステム。
左側、ややくすんだ色でぶつ切りの方がツキノワグマ、右側のピンクがかって薄切りの方がヒグマとのこと。

明らかに肉の様子から違いますが、これは動物の種類によるというよりは、入荷元がそれぞれ別なので肉の下処理などの扱いの差の方が大きく影響してそうな気がします。スーパーのパックでいえばツキノワグマの方はシチュー用、ヒグマの方はしゃぶしゃぶ肉という感じの処理。食べ比べするならこの辺りも揃えてほしいところですけど、まあ肉の処理法まで選り好みできるほど出物が無いでしょうしね。ツイッターの写真では両方しゃぶしゃぶ肉っぽいのが並んでるので、下旬に入って在庫が乏しくなってきたのかもしれません。

f:id:Mayugeloki:20180420011757j:plain鍋ベースは味噌。八丁味噌かなと思ったんですが案内のボードに「80年味噌」とあり、単に熟成がものすごく進んで八丁味噌のごとき色と風味になっているだけかもしれません。いや「80年味噌」というのが熟成80年ものの味噌という意味なのかどうかもわかりませんけど。鍋の味を想像する分には八丁味噌仕立ての鍋で考えてもらえればだいたい近い雰囲気になるかと。

アクを取りながら煮立てて適当にしゃぶしゃぶで。具は熊肉以外一切何も無しという漢らしいスタイル。熊そのものを味わうには最適かもしれませんが純粋に鍋料理として見た場合は正直物足りないですね。もうちょっと具が欲しい。
肉はヒグマの方は拍子抜けするくらいクセがなく非常に食べやすい肉です。肉質は牛肉と豚肉の中間くらいという感じ。獣臭さもクセも感じず、ジビエ初心者でも抵抗なく食べられると思います。処理の良い猪肉に似てるような印象です。
ツキノワグマ肉の方は若干獣肉系のクセがあり、カットが薄切りではないこともあって食感も固め。先ほども書いたとおりこれは熊の種類による違いというよりは純粋に肉の鮮度と処理法の違いではないかという気がします。ツキノワグマについてもこちらのヒグマと同程度の状態の肉をぜひ一度食べてみたいところです。

f:id:Mayugeloki:20180420011823j:plain鍋を食い終わった頃に店員から「鍋の〆にうどんがあるんですがどうしますか?」との案内が。
1玉800円で2人前からの注文とのこと。
なんとなくうどんより雑炊の気分だったので訊ねてみたところ雑炊もOKとのことだったのでそのように。値段については触れられなかったので精算額から逆算してみたところ1人前800円くらいになったので、おそらく内容にかかわらず鍋の〆は800円というシステムだと思われます。
スープに良い熊出汁が出ているのでこれを余さず楽しむにはたっぱりうどんよりも雑炊。まあ味的には普通に味噌仕立ての雑炊なので特別熊でしか味わえない何かがあるような訳でもないんですが食べ切った満足感があります。

ニケの方はというと「おおむね満腹なんだけどもうひと口何か欲しい」といった顔で念入りにメニューを眺めています。
とりあえず「ヘビのぶった切り網焼き(¥1280)」に暫定ターゲットを絞ったもよう。

 「すみません、この網焼きって、ヘビの種類は何ですか?」

ははあ、ニシキヘビですか。飲食店のカウンターでやり取りされる質問としてはわりと異様ですね。

f:id:Mayugeloki:20180420011852j:plain名前は知りませんけど宮崎地鶏のぶつ切りを焼くやつみたいにして出てきました。味付けはシンプルに塩。ちょっと塩味がきつめですがおつまみらしい味。よく言われる通り鶏肉とまったく違和感がないあっさりした肉です。鶏ささみか胸肉に似ていますが鶏肉よりちょっと歯ごたえがクニクニと強めかなという程度。これまたクセも臭みも一切ありません。外見的にもは虫類の気配は一切残っていないため、ヘビとさえ聞かなければ初心者も安心して食べられると思います。

追加品を吟味中にニケがちょっと気にしていたメニューの一つが「 蛾の幼虫の唐揚げ」。
通常ではあり得ない組み合わせの文字列ですがこの店内においてはせいぜい中堅クラスといったメニューでしょうか。Mayugeおよびニケは韓国名物の蚕の蛹の缶詰を試食したことがあり、虫の中ではそれほど好みではないとの評価だったので興味の度合いはそこまで高くはないかも。ただ、あの缶詰を使った料理なのか、それとも特別なルートから入手したフレッシュな幼虫を使用しているのかという点が気になります。と思ってたら後ろのテーブルに座ってる集団がちょうど注文しました。覗き見るニケとMayuge。
ツヤツヤぷっくりした鱗翅目系のサナギがころんと皿に転がってるのが見えます。

 ニケ 「絹蚕‥‥ではなさそうですねぇ」
 Mayuge 「カイコよりかなり大ぶりに見えるかなぁ」

昆虫食ではおなじみの缶詰とは別ものらしいということは確認でき、そこには若干興味を惹かれるものの、やっぱりそもそも蛾の蛹系はそれほど好みの風味ではなさそうという事前経験があるため今回は注文見送り。ヘビのぶった切りってビジュアル的にも気になりますしそっち優先で。

ということで以前から気になってた珍獣屋で初体験の熊肉およびヘビ肉を堪能してきました。

子供の頃に読んだムツゴロウさんのエッセイで、ヒグマ飼育の先輩である知人宅で出された熊の肉が固くてクセも強かったというようなエピソードがあったと記憶してまして、そのイメージからもっと食べにくい肉を想像していたためかなり意外でした。
まあそれに関しては「その人と違って、自分ならどんべい(ムツゴロウさんが飼育していたヒグマ)の肉を食べることはできない」というような文脈だったような気もしますがなにぶん昔のことなのでよく憶えていません。ただMayuge内には「ムツゴロウさんも躊躇する肉」という印象だけが残るという結果になりまして。ムツゴロウも食わないってすごくね?
幼少時からのイメージも払拭できてなかなか貴重な体験でした。


 珍獣屋

  所在:  横浜市中区野毛町1-45 港興産ビル3号館2階1号室
  電話:  045-260-6805
  営業:  月~金、日祝 17:00~21:00  土曜 17:00~23:00

御朱印帳経過記録 寺院4冊目

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寺院用4冊目は高幡不動尊のオリジナル御朱印帳。

御朱印は上段右から
高幡不動尊、密蔵院(川口)、大円寺(目黒)の大黒天とご本尊、江の島大師、目黄不動尊高野山東京別院弘法大師
中段
上段に続いて高野山東京別院のご本尊、幡ヶ谷不動尊、陽運寺の於岩稲荷、村松山虚空蔵堂、善養寺(西巣鴨)の閻魔大王、鴨台観音、護国寺(文京区)、一乗院(つくば市
下段
薬王院(桜川)、駒込大観音、目赤不動尊、大福生寺、子之神大黒天、観蔵院、總持寺(田無)、井之頭弁財天

高幡不動尊では毎月骨董市が開催されていまして、学生時代にもそちら目当てに来たことがありますがそれ以来の参拝。今回はこの付近で開催された昆虫食イベントにニケに誘われて参加したため集合時間までの合間に。
本堂には御朱印帳の表紙にもあしらわれている「鳴り龍」と呼ばれる天井画があります。本堂で手を叩くとその音が反響して天井の龍が「鳴る」とのこと。境内が学生時代のおぼろげな記憶よりもかなり広く、次のイベントの時間も差し迫っていたため今回は本堂参拝は断念。本堂参拝は有料だったからとか決してそんなことは。

密蔵院は九重神社を参拝した際に。現在も九重神社と敷地が隣接してますが、神仏分離の際に寺院と神社に別れたようです。

f:id:Mayugeloki:20180319222447j:plain 大円寺は江戸三大大火の一つ、明和の大火の火元として有名なお寺。大火の犠牲者供養のために作られたという五百羅漢が境内の一角の斜面を埋め尽くすようにびっしりと並んでまして、これだけでもかなりの迫力ですがさらにその前には漁師の網にかかって引き上げられたという石仏がひときわ異彩を放ってます。とろけ地蔵と呼ばれているそうですが、海中で浸蝕されて某無貌の神を連想させる異様な姿となっており、なんともいえない雰囲気と迫力を醸し出しています。大火でとろけたという説明を見かけますが、見た感じ胴体の下半分が熱で剥落した以外は主に波の浸蝕による変形のように思えます。前面を下にして海中に沈んでたんではないでしょうか。

江の島大師は江島神社など参拝した際に。江島神社に比べるとだいぶ奥の方まで歩かないといけないためか参拝者も神社に比べるとまばらでしたが、薄暗い本堂に巨大な不動明王の立像はかなりの迫力。逆に山門付近の金剛力士像が妙にぺかぺかしたペンキ塗りのような質感ですがその辺はご愛敬。本堂にも自由に参拝できるようになっていますしこの迫力は一見の価値があると思います。

f:id:Mayugeloki:20180319222713j:plain目黄不動尊五色不動の一つとされますが黄色だけ二ヶ所あったり後付けっぽい疑惑があったり常にカレー食ってたり黄色の扱いはいつも微妙。
土足厳禁を監視するネコが居眠りしてました。

陽運寺の於岩稲荷は書き置きで戴けます。於岩稲荷というと道を挟んで向かいに田宮神社が鎮座してまして、こちらの境内にも於岩稲荷があり、それぞれ別でやっていく方針の様子。寺院と神社が隣接してる場合神仏分離以前は一体だったパターンが多いですが、ここに関しては御由緒でもどちらもお互いに相手については一切触れる気配も無くお察し下さい。四谷怪談のお岩さんのモデル(といってもほぼ名前のみ)となった実在の人物、田宮於岩が崇敬していた屋敷神に由来するのが田宮神社の方の於岩稲荷、フィクションである四谷怪談にちなんで縁切り、縁結びの御利益を謳っているのが陽運寺の於岩稲荷ということのようです。ただ、縁の井戸というのが陽運寺の境内にあることから座標自体は当時の屋敷があった敷地に相当するのかもしれません。陽運寺は日蓮宗のお寺なのでこの御朱印の他に御主題も戴けます。こちらも書き置きでした。御主題は別に専用の御主題帳を作っているのでそちらに。

田宮神社側の於岩稲荷の来歴を時系列に列べると

 1600年頃、田宮お岩(1636(寛永13)年没)が婿養子である夫、田宮伊右衛門への内助の功で評判となり、彼女が崇敬した田宮家の邸内社の祠が「お岩稲荷」として人気となる。
 1825(文政8)年、狂言東海道四谷怪談」が作られ、ほとんど名前だけのモデルとはいえ話題になって参詣者が増える。今でいう聖地巡礼ですか。
 1879(明治12)年、「於岩稲荷田宮神社」と改称していた神社が火災によって社殿喪失。土地の寄進を受けて芝居小屋近く(現在の中央区新川。こちらにも田宮神社が現存)に遷座する。
 1945(昭和20)年、空襲で四谷の田宮神社跡地にあった建物が焼失(神社だったかは不詳)。
 1952(昭和27)年、現在の位置に田宮神社が再建される。

という感じ。
これに対して陽運寺は昭和初期に茨城の久昌寺貫首によって創建されたとのことなので、「昭和初期」というのがどのくらいの範囲までを指すか微妙ですが、まあ元からあった於岩稲荷が明治時代に移転した後、戦後に再建されるまでの間にこの場所に作られたお寺という理解でよさそうです。寺の創建にあたって1757(宝暦7)年という絶妙な建造年が記された建物を関連不明な栃木の寺から移築してくる辺りに強かさが窺えます。
境内には縁起を記した掲示がありますが、上記の時系列を把握した上で読むと絶妙に要点や主語をぼやかした味わい深い文章であることがよく分かります。

村松山虚空蔵堂は茨城一の宮大神宮に参拝した際に一緒に。参道が途中から左右真っ二つに区切られてまして、仲が悪いのではないかと心配になりますが看板を共同で作ってる辺り先ほどの於岩稲荷に比べればたいした問題ではないような気がしてきます。

善養寺は江戸三大閻魔の一つとのこと。ロゴのようなマークが妙に可愛いんですが。

f:id:Mayugeloki:20180319223232j:plain鴨台観音(おうだいかんのん)は大正大学構内にある鴨台さざえ堂の御朱印。五月に大学で花祭があり、その期間のみ御朱印が戴けます。
はんこのぐるぐるはさざえ堂の二重らせんの回廊を表していると思われます。午前中にまずこちらに向かってみたところ御朱印の対応は午後からとのことで一旦周辺を参拝したあと再訪。さざえ堂の参拝はさておき普通に学園祭が行われている大学構内のどこに御朱印をお願いに行けばいいのかわりと迷う状況。このときは担当されてる方は説法カフェなる出し物のところにおられました。

f:id:Mayugeloki:20180319223312j:plain護国寺も同日、下調べしたルートには入ってなかったんですがたまたま前を通りかかって参拝。
境内に入ったところで荷物を抱えて石段を登るおばちゃんの後を野良猫が歩いてるのが目に入りまして。なんとなく眺めてたらその野良猫がおばちゃんを追い越したあとしばらく進んでは振り返り、しばらくそのまま待つようにしてからまた数段登りを繰り返していて、まるでおばちゃんの参拝を先導してるような雰囲気。なんだあれおとぎ話みたいと思ってたんですが、帰りにこのおばちゃんが境内の隅っこで野良猫にご飯あげてるのを見かけました。ひどく現実的な話でした。

一乗院と薬王院はともに筑波山麓にあり、トマトラーメンを食べに行った際に参拝。御朱印とトマトラーメンとどちらがメインの用事だったのかというと難しいところですが。

駒込大観音は以前にどこかに参拝した帰りにたまたま前を通り、教会のようなちょっと風変わりな建物に興味を持って帰宅後に情報収集し、改めて参拝。妙にポップな字体で面白いです。

目赤不動は先ほどの目黄不動とともに五色不動の一つで駒込大観音に近いので同日に参拝。

 

f:id:Mayugeloki:20180319223707j:plain福生寺は別名大井聖天。いつだったか上神明天祖神社の限定御朱印を戴きに参拝した帰りにたまたま横を通り、お寺の入り口に山王鳥居という組み合わせが目につきまして。調べてみたら御朱印もあったのでその後改めて参拝。上神明天祖神社で七夕限定印が頒布された日ですね。住宅地の真ん中に箱庭というかジオラマというかキュッとコンパクトに寄せたような境内がなんか好いたらしい雰囲気。いや住宅地としてはコンパクトどころかなかなかの面積を占めてるとは思いますが。

子之神大黒天の読みは「ねのかみだいこくてん」。御朱印とはぜんぜん別件でグーグルマップを眺めてたらこのちょっと特徴的なこの名前がたまたま目に入り、調べてみたら御朱印があるようなので参拝。手賀沼を望む丘の上にあり、境内に古墳群がまるごと含まれています。古墳のあった場所がそのまま神社になってるのは御朱印巡りしてて何度か見てますがお寺というのは新しいパターン。

観蔵院から最後まではこの日ニヒル牛でやってた企画展を見に行きがてら西武新宿線~中央線沿い辺りを自転車で巡礼。
観蔵院は平筆で描かれた見事な梵字が目を惹くため御朱印関連本などでもよく紹介されてるらしく人気の様子。
公共交通機関から外れた場所にもかかわらずMayugeが待ってる間にもひっきりなしに御朱印集めてると思しい参拝者がありました。けっこう遠方からの参拝客もあるそうです。

總持寺は予定には入ってなかったんですが田無神社に参拝したついでにこの立地で無関係って事はなかろうと併せて参拝。帰宅後に調べたらかつての田無神社の別当寺ということで合っていたようです。

そして井の頭公園の弁天堂まで参拝してこの日の巡礼は終了。
そういえば弁天堂周辺になんとなくジャパンアニメを見て「COOL!」とか言っちゃってNARUTOとか好きそうな雰囲気(印象に基づく極めて個人的な見解です)の欧米系の外国人観光客が妙にいたんですが何かの観光コースにでもなってるんでしょうか。


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